今さら人に聞けない「ほったらかし積み立て」キホンのキ


どんな商品を積み立てる?
給与天引き、自動振り替えなど、手間なく続けられ、引き出しにくい商品が最適! 畠中さんオススメの財形住宅貯蓄を含め、3商品をピックアップ。

貯金:自動積立定期預金

指定した額が口座から自動的に振り替えられ、定期預金として預けられる。定期預金は期日指定定期(満期を自分で設定する定期預金)、1年満期、2年満期などのスーパー定期などから選べる。毎月決まった額のほか、ボーナス月の積立額を多く指定することも可能。また銀行によっては余裕のあるときにATMから追加で入金することもできる。給与振込口座のある銀行で、給与の翌日を振替日にすれば、半ば強制的に貯められて確実。

できる人:誰でも
資金の使い道:自由
積立期間:原則自由
預入単位:毎月1000円以上、1万円以上など、銀行により異なる
利子課税:20.315%

貯金:財形住宅貯蓄

勤労者の住宅取得を支援するための貯蓄制度で、勤務先に制度があれば利用できる。メリットは給与天引きで確実に貯められることと、元利合計550万円までの利子等が非課税になること(財形年金貯蓄と併用する場合は合計で550万円まで)。また1年以上継続して財形貯蓄をし、残高が50万円以上あれば、住宅を購入したり、リフォームしたりする際に財形住宅融資が利用できる。融資額は残高の10倍(最高4000万円)まで。5年間固定金利制で、2018年5月現在で0.67%と、かなり低い水準といえる。銀行ローンでは融資が実行されるとき(物件の引き渡し時)の金利が適用されるため、建物が未完成の状態で買う場合は金利が上がる可能性があるが、財形では申込時点の金利が適用されるのも安心。

できる人:勤務先に財形貯蓄制度がある55歳未満の人
資金の使い道:住宅取得やリフォーム
積立期間:原則5年以上
預入単位:毎月1000円以上1円単位
利子課税:550万円までは非課税

投資:投資信託

投資信託(投信)とは、多くの人から集まったお金をひとつにまとめて株式や債券などに投資し、得られた収益が投資家に還元される商品。分配金を受け取れるほか、値上がりしたところで売れば売却益が得られる。

何十億円というお金がまとめて運用されるため、数十、数百もの銘柄に分散投資されるのが特徴。ひとつの銘柄が値下がりしても、別の銘柄でカバーされるなど、値下がりのリスクが軽減される「分散効果」が期待できる。

「投資対象」と「運用方法」によってさまざまなタイプがあり、投資対象には日本の株式、複数の先進国の株式、新興国の株式のほか、債券に投資するタイプも。

運用方法では日経平均や東証株価指数など、特定の指数と同様の値動きを目指す「インデックス投信」と、有望な銘柄を選んで指数より上の成果を目指す「アクティブ投信」に分けられる。

購入時に購入手数料、保有中は運用のコストとして信託報酬などがかかる。購入時手数料がかからない「ノーロード」という投信もあるほか、信託報酬は0.3%程度から2%程度まで、投信によって異なる。手数料面でいえば、コストが低いものほどリターンが得やすいといえる。

インデックス投信は運用成績に大きな差がなくて選びやすく、コストも安い。

多くの証券会社や銀行で、毎月一定の額で指定した投信の積立購入ができ、ネット証券では月数百円からはじめられる。また投信を積み立てるには、「つみたてNISA」や「iDeCo」を使う方法もある。

畠中雅子
ファイナンシャルプランナー
家計管理、生活設計、生命保険など幅広い分野を得意とし、現実的で具体的なアドバイスが人気。『これで安心! 入院・介護のお金』(共著・技術評論社)など、著書多数。
 

野尻美江子
ファイナンシャルプランナー
書店勤務を経て、ファイナンシャルプランナーに。投資に強く、専門的な知識をわかりやすい言葉で伝えている。ラジオNIKKEIなどにコメンテーターとして出演。