東大生の親は、子供の「おねだり」にとことん付き合う

実際、今回、取材した東大文学部3年生の東由哲さんの母・恵さんも、医学部3年生の小坂真琴さんの母・起三乃さんも「子供が集中している時には、邪魔せずに見守った」と口をそろえる。

子育てでは、一般的に食事や就寝などの生活リズムは変えないほうがいいと言われる。しかし、今回取材した母親は、普段は生活リズムを大切にしながらも、集中している時は「多少、夕食が遅くなってもいいか」と柔軟に考えて、子供の意欲を優先していた。

この意欲を優先するという姿勢は、3人の母親の共通点だった。

たとえば、本の読み聞かせでは、ねだられれば根気強く何冊も読んであげた。歌を歌ってほしいといわれれば、何曲も歌ってあげた。「親が根気強く付き合うことで、子供の集中力や根気が育ったのかもしれません」(恵さん)と振り返る。

▼親が口うるさく言わなくても、宿題をやる子に育つ

子供のおねだりはキリがない。本の読み聞かせで「あと1回だけね」と念を押しても、「もう1回」という。何度もねだられると、正直面倒だなと感じることがあるだろう。でも、それに付き合うことが、わが子の将来の学習習慣に結びつくとしたら……もうひと踏ん張りできるかもしれない。

なお、『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科 2018完全保存版』の特集記事「東大生3人の赤ちゃん時代」では、この東大生3人の母親がどんな玩具や書籍、音楽で育てたかを具体的な商品名をあげながら、「集中する習慣」「話を聞く習慣」「約束を守る習慣」を子供に身に付けさせる方法を紹介している。

こうしたメソッドは、小学生以上の子供をもつ家庭にも応用できるだろう。親が口うるさく言わなくても、授業でしっかり先生の話を聞き、宿題をやる子に育つ。そのやり方には、多くの人が見落としがちなシンプルな子育ての法則があったのだ。

※ムック『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科 2018完全保存版』では、東大生3人の母親の育児経験を詳しくリポートしているほか、最新研究にもとづく「ぼくらの気持ち教えてあげる! 赤ちゃんの取り扱い説明書」などを紹介。未就学児の親が知っておくと子供が小学校以降に勉強ができるようになる情報を満載している。ぜひ本稿とあわせてご覧ください。