年平均所得6億円の筆者は子供にいくら残すのか?

となると、「子供に資産を残すことが幸せにつながるかどうか」という点に立ち戻れば、親が子に資産を残しても子供の幸福度に悪い影響はないといえるかもしれません。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Deklofenak)

もちろん、教育上の配慮として「自分で努力して資産をつくらないと幸せになれないよ」と親が伝え、子供に努力を促すことは大切でしょう。ただ、それは実体的なデータとは反するものです。

僕には小学生1年生の双子男女(6歳)がいますが、もし彼らに「美田を残すか否か」と問われれば、「残す」ことになるかと思います。

やはり表向きは経済的自立を促し、自力でバリバリ稼いでいけるようなスキルを身につけられるように叱咤しながら、彼らが将来「事業」することを望むなら、その事業の立ち上げ資金や、事業を維持・向上させる経営能力を習得するための「広い意味での教育費」(専門技術習得への投資や海外留学、見聞を広めるための特別な体験、良き人脈との交流の費用など)は残してやりたいと考えています。

子供をひとり大学まで進学させると2000万~3000万円はかかるといわれています。僕は学校教育の費用に留まらずその10倍以上の「教育費」を与えるつもりですし、事業立ち上げの資金も出すつもりです。子に残すお金についてはまだ、深く考えていませんが、10数年後、彼らが社会人になる際に改めて考えてみたいです。

▼僕が子供に教育費3億円と事業立ち上げ費を払うわけ

なぜ、美田を残すのか。

それは、事業は10回立ち上げて成功が1回あるかないかという確率的に低いものだと考えるからです。しかし資金力があれば、最初の1回目の失敗でノックアウトされることはありませんし、その後、数回のチャレンジも可能でしょう。そうすれば、成功を手中にできる可能性は高まります。親バカに見えるかもしれませんが、僕は、子供にぜいたくをさせるために美田を残すというわけではありません。成功するためのチャンスを与えるだけです。

僕が展開するビジネスを子供に継がせればいいではないかとの声もあるかもしれませんが、経営をする上で各地に所有している事業や、ホテル、メガソーラー、商業施設、立体駐車場、それに何軒かの自宅などを子供に残す気持ちはありません。なぜなら、事業の維持、固定資産税、維持管理費で苦労させることになるのが目に見えているからです。

子供たちには自分の気に入った事業をゼロからやってもらったほうが仮に本人たちが苦労したとしてもいいと考えています。残そうとしているのは、実物資産よりも稼得能力とそれを実現するための機会を作り出す金融資産です。