▼藤井さんからのアドバイス

<strong>アンテレクト代表取締役社長 藤井孝一</strong>●1966年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家の経営コンサルタントとして独立。著書に『週末起業』など多数。最新刊は『どうしても叶えたい夢がある人の時間術』。
アンテレクト代表取締役社長 藤井孝一●1966年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家の経営コンサルタントとして独立。著書に『週末起業』など多数。最新刊は『どうしても叶えたい夢がある人の時間術』。

上司から飲みに誘われて断りにくいときは、手帳を上手に活用してみてはどうでしょうか。用事があると口頭で告げても、相手は断るための口実と受け取るだけで、場合によっては人間関係が悪化します。しかし、手帳に書かれた具体的な予定を見せると案外すんなりと納得してくれるものです。上司に見せる予定は「英語の勉強」といった自分との約束で十分。勝手に英会話スクールに通っているのかと勘違いしてくれます。

無駄な社内会議も同じパターンで回避できます。ただし、会議に勝る用事はお客様とのアポだけです。出席しても意味のない会議が入りそうなときは、早めにお客様とのアポを入れて手帳に書き込んでおいたほうがいいでしょう。私も営業マン時代はこのやり方で欠席を続けていましたが、口実ではなく実際にお客様を訪問していたため営業成績が上昇。おかげで上司から文句を言われることもありませんでした。

大きな仕事を抱えて身動きがとれないときは、プロジェクト化する方法も効果的です。任された仕事を改めて細かく分解してみると、本当に自分にしかできない仕事はほとんどないことに気づきます。ほかの人がやったほうが質の高まる仕事は、一人で抱え込まず積極的にまわりに任せるべきです。プロジェクトのとりまとめ役に徹すれば、時間的な負担はかなり軽減されるはずです。

仕事を振るときは、早めに依頼することを心がけます。締め切りが近づいてから慌てて頼んでも、相手に嫌な顔をされるだけです。細かく切り分けて早めに渡す。それが周囲から協力を得るコツです。