加計理事長の証人喚問は必至だ

毎日新聞も6月20日付社説で「軽すぎる『作り話』の始末」と加計学園の内心を見抜いた見出しを掲げ、こう指摘している。

「加計氏は面会を虚偽だとする明確な根拠を示さず、『記憶にも記録にもない』と説明しただけだ。そのうえ、軽い内部処分とおわびで済ませようというのは、ことの重大さをわきまえていない」

その通り。マスコミだけではなく、国民をばかにしている。それなのに世論の反発は鈍い。それでは加計学園と安倍政権の思うつぼである。

毎日社説は最後にこう主張する。

「野党の要求する証人喚問について加計氏は『私が決めることではない。お待ちしております』と述べた。与党が喚問を拒む理由はない」

「お待ちしております」とは国会もなめられたものだ

「お待ちしております」とは国会もなめられたものである。耳を疑いたくなる発言だ。野党は何度も加計氏の証人喚問を求める発言を国会で繰り返してきたではないか。安倍首相と親しいと、ここまでいえるのだろうか。焦点のぼけた国会答弁を繰り返して野党の追及をかわそうとする安倍首相の姿に重なる。

加計氏にここまでいわれた以上、証人喚問は必至である。国会は加計氏の証人喚問を避けてはならない。

ところで加計氏の記者会見を社説のテーマにしたのは朝日と毎日のほか、東京新聞の社説(6月20日付)が「国会での解明が必要だ」(見出し)と主張している。

他紙も社説のテーマに取り上げ、世論を喚起してほしい。

(写真=時事通信フォト)
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