お得に学生と仲良くなる方法=焼き肉ランチ!

知り合った学生と仲良くなる方法として、私が使うテクニックがあります。こちらから「友人を紹介して」とお願いするときや、学生からの就活相談で会う際に、場所を工夫するのです。

学生ではなかなか手の出ないような価格帯のちょっと高めのレストランや学生には縁のなさそうな場所を指定して、一緒に食事をします。「ちょっと、○○まで来てもらっていいかな?」と都心の一流ホテルの名を挙げて誘うと、ほとんどの学生は、「いいですね、行きます、行きます」と即答で来てくれます。

「好きなものを選んで食べて」と言っても、「えっ? 何を注文すればいいか、よくわからないです」と戸惑う学生も多く、「じゃあ、適当に頼もうか」という流れになっていきます。学生と仲良くなるためには、まずギブをしてあげることなのです。

ちなみにですが、ハンバーガーにも1万3000円もする高級品があるのをご存じですか。赤坂の東京ミッドタウンに入っているザ・リッツ・カールトン東京のWOWバーガー。45階メインロビーのラウンジで食べられるのですが、フォアグラやトリュフが入っており、日本一高いと評判のバーガーです。実際そこまで豪勢にしなくても、その種の情報自体に敏感になっておくことも大切でしょう。

さて、通常の方法で母集団を形成するためにかかるコストと比較したときに、1万3000円は高いのか、安いのか?

合同会社説明会に参加するときには、母集団単価フィーを算出します。集客のために媒体等に費やした費用を、実際に接触できた学生数で割り算します。その値が仮に2万円だったら、1人当たり1万3000円のハンバーガーを食べたほうが安い計算になります。「おいしいハンバーガーをごちそうするから、友達も連れておいでよ」ということになれば、安い単価で、より多くの学生と接触できるわけです。

リクナビの利用に300万円かけたとして、エントリー数はある程度のボリュームがあっても実際に説明会に来たのが150人どまりなら、単価は2万円。来た学生に1人ずつ2万円払ったことと同じです。それなら大きなコミュニティを持っている何人かの学生と食事に行ったほうが、効率的で割安です。

高級店のランチを活用すれば、さらに安い単価で済むでしょう。たとえば、1人1500円程度の焼き肉ランチで1テーブル3人。それを何組も行えば母集団は形成できます。

母集団形成にあたって、人事は常に集められる人数と、それにかかるコストから単価を割り出して、知恵を絞ることが求められます。私からすれば、単価を下げるやり方はいくらでもあるのです。

礒谷幸始(いそや・ゆきはる)
リード・イノベーション 代表取締役 コーチング・コンサルタント
1981年、千葉県生まれ。私立江戸川学園取手高校から立命館大学経営学部へ進学。大学時代はアメリカンフットボール部に所属し、主将としてチームを大学史上初の日本一に導く。2003年に卒業後、日本アイ・ビー・エムに入社。営業活動をしながら、社会人アメフトXリーグ1部所属IBM BigBlueのキャプテンを務める。その後、人事として、エンターテイメント企業、東証一部飲食チェーン企業の人財開発部門のGMを歴任。2015年に株式会社リード・イノベーションを設立し、代表取締役に就任。
(写真=iStock.com)
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