もう1つアドバイスするなら「差し入れ」を上手く使うこと。差し入れは贈答ゆえ、価格を問わず損金不算入の交際費となるが、最近は差し入れ文化のほうが幅広い世代に受け入れられやすい。○○様からです、とメモがあればより多くの人に社名を知ってもらえる。飲食物なら数千円以内に収まるものがほとんどだし、少額の出費で相手先と良好な関係が築ければ、上司からもいい評価が得られる。

(左)束田勝広=撮影 (右)PIXTA=写真

差し入れにもちょっとした気づかいが必要だ。例えば、包丁や皿が必要な菓子などは取り分けにひと手間かかるので、小分けしてあり、賞味期限が長めのもののほうが相手には喜ばれる。起業した会社への差し入れなら、引っ越し等を考慮し実利的なものがベスト。起業して間もない頃は足りないものが多々あるからだ。家電量販店の商品券やカタログギフトがいいだろう。

「差し入れのセンス=その人の気づかいや仕事のセンス」と思っている人も多い。じんわりと接待の効果は表れるのである。双方の会社と自分の“三方よし”となる接待費の使い方を工夫してみる価値はあろう。

前田康二郎
流創社長
経営コンサルタント。1973年生まれ。学習院大学経済学部卒。民間企業の経理・IPO業務を中心とした管理業務等を経て2011年独立。新著に『経営を強くする戦略経理』。
(構成=篠原克周 撮影=石橋素幸、束田勝広 写真=PIXTA)
【関連記事】
わざわざ「領収書」をもらう必要はない
ブラック企業が悪用"みなし残業"の実例集
フリマアプリの申告忘れ"追徴2000万"
接待の成功失敗は別れ際の"語尾"でわかる
「接待は朝食が一番でしょ」の時代が来る