財布のひもが「ユルユルの人」の共通点3

長年、家計相談を受けていると「お金が貯まらない」と相談してくる方にはいくつかの共通点があることに気づきます。

【1:コンビニや駅ナカの商業施設などに習慣的に立ち寄る人】

24時間営業のコンビニエンスストアはとても便利です。だから、利用頻度が自然と高くなります。ただ、店側も客に「ついで買い」「衝動買い」してもらえるように品ぞろえや商品の配置などを工夫しているので、注意が必要です。

写真=iStock.com/Aramyan

ペットボトルだけ買うつもりが、レジ横のからあげ、フランクフルト、おでんなども買ってしまう。小腹の誘惑に負けてしまう。スーパーでもレジ横に、ようかんやあられなどのお菓子やスイーツが置いてあります。食材など2000円の買い物をする際、レジ前・横の100円程度の商品は不思議とリーズナブルに感じられるものです。レジ待ちをしていると、ついつい、これらをカゴに入れてしまう人は多いのではないでしょうか。

このような「ついつい買い」はトータルにすると、週単位・月単位ではそれなりに大きな金額になるはずです。

どうすれば浪費を防ぐことができるでしょうか。答えは、なるべくコンビニに行かないこと。これに尽きます。ペットボトルを買う回数が多いのなら、自宅から鉄瓶などで沸かしたおいしいお水を持って出かける。小腹対策にはひと口サイズのお菓子をバックに入れておく。そうすればコストはぐっと抑えることができるはずです。

【2:ポイント還元に目がない人】

ポイントを貯め続けている人はとても多いですが、本当にお得なのでしょうか。例えば、「10%ポイント還元」と「10%割引」。このふたつは似て非なるものなのです。

どちらも10%なので同じ水準の「お得感」に思えます。しかし、実際に計算してみるとどうなるでしょうか。

前者は10万円の商品を買うと10%のポイントが付くということです。つまり、10万円で11万円の買い物ができることを意味します。すると割引率は差額の1万円を11万円で割って9.09%という計算になります。

一方、後者の10%割引はどうでしょうか。これは10万円の商品を買ったら1万円が返ってきます。こちらの割引率は1万円を10万円で割った10%。よって、より得なのは後者のほうなのです。しかも、10%割引で得た現金はどのお店でも使えますが、ポイントはそのお店でしか使えないことが多いはずです。

また、「ポイント5倍デー」などの日は、ポイントほしさに家にまだストックがあるモノでも「いずれは使う・食べるから」と多めに買ってしまうことがしばしばあります。ポイントが貯まるからと余分なものまで買って支出が多くなってしまっては本末転倒です。