――聞きにくいことですが、和田さんは何歳まで歌をうたうおつもりですか。

確かに(笑)。よう聞くね(苦笑)。いつまでかはわかりません。ただ、オフマイクで「今あなたにうたいたい」をうたえる間はステージに立ちます。

「今あなたにうたいたい」は加藤登紀子さんが私にくれた曲です。芸能生活20周年の時ですから、もう、20年経ちました。NHKの紅白で大トリを取った時(1998年)、曲の途中からハンドマイクを外して、生の声だけでうたいました。それをオフマイクというんですが、私がやってから、TUBUの前田(亘輝)さんも「僕もやらせてもらいました」と言っていました。

オフマイクでうたうのはほんとにしんどいんです。胸の上の方に空気をいっぱいためて、それから声を出す。紅白で初めてやる前には公園に出かけては、客席全部と集音マイクに届くよう、声を出す練習をしていました。今でも、私、ちょっとストレスがたまると、赤坂プリンスの旧館の庭に出かけていって、人がいないのを確認してから、「ぎゃー」って大声を出す。そうすると、すっきりします。

ですからオフマイクで声が出るうちはいくつでもやります。70歳でも80歳でも。今よりもしわが増えて、しみもできて、お尻も垂れる。でも、真っ赤なドレスに口紅を引いて、ブルースをうたいたい。

そうそう、今、ひとつやりたいライブがあるんです。2日間くらいか。小さな会場で、歌手は私ひとり、ホステスも私だけ。客席はテーブルにして、お酒も出します。私はすべてのテーブルに行って、お客全員と言葉を交わす。乾杯もする。でも、酔った勢いでうたうわけじゃありません。バンドもPAもきっちり用意して、リハーサルももちろんやる。大人を相手にしたエンタテイメントのショーです。ただし、料金はバーンと高い(笑)。ご祝儀もちゃんといただきます(笑)。そんなショーをやりたいな。