出身大学の話には必ず、偏差値に裏打ちされたランキングが存在する。大学名を挙げた時点で「あなたが上か、私が上か」という序列が確定し、これが嫉妬の原因となりやすい。そこで自分からは出身大学の話をしないよう心がけている人も多く、実際プレジデント誌で行ったアンケートでは、「学歴の話はしない」「大学名は聞かないのがマナー」という回答が大多数だった。

だが上司や取引先から出身大学を尋ねられたら、あなたは答えざるをえない。人事コンサルティングなどを手がけるセレブレイン社長の高城幸司氏(同志社大学出身)が、相手を敵に回さないよう上手に答えるためのヒントを指南する。

【case1】謙遜したつもりが、予期しない結果に

●上司に出身大学を聞かれたとき「あまりいい大学ではないのですが」と言って答えた。その上司は自分より学歴が低かったことが後でわかった。(男性・35歳)
●自分の出身大学を卑下して「たいしたことのない大学ですから」と話したところ、取引先の社長のお母様、奥様、お嬢様がみな同じ大学出身でした。(女性・26歳)

上司に出身大学を聞かれたらどう答えればよいか。正解は、それが超難関大学であろうがあまり知られていない大学であろうが、「○○大学です」と照れずにシンプルに答えること。

上司より自分の出身大学のほうがはるかにレベルが高い場合にやってしまいがちなミスが、謙遜だ。「たいした大学じゃないので」「出身大学なんて関係ないですよ」などというのは優越感から出てくる言葉であり、発した時点でアウト。また超難関大学出身者が、「いちおう○○大学です」「勉強しなかったんですが、たまたま合格して」というのは、イヤミ以外の何ものでもない。野球にたとえるなら、「甲子園に行ったのは偶然で、練習しなかったけど4番でした」と言っているようなもの。もし何か付け加えるなら、「私は○○大学出身です。どうしても合格したかったので青春を捨てて勉強しました」としたほうが、まだ聞き手もすんなり受け取れるはずだ。また、大学名を言った後に「バイトをしては失敗ばかりでした」などと添えることで、大学そのものの話から逃れることもできる。