トランプ氏は何をやりだすかわからない

その安倍政権の“半永久化”を促す一因が、核ミサイル開発をやめない北朝鮮である。トランプ氏はその対応について強硬姿勢を発信し続けているが、著者の信用するワシントンの希少なインサイダーによれば、「1月末時点でWH、国防総省、国務省の間に溝ができている」という。

「ティラーソン国務長官がマティス国防長官に、WHの国家安全保障会議(NSC)主催の会議が多すぎると苦言を呈したと聞いている。つまり会議を重ねるほど、過度に攻撃的な選択肢ばかりが論議されてしまい、このままではトランプ氏が何をやりだすかわからない、というわけです」

マティス氏の考えも同じだが、有事への備えは着々と進めているとか。その帰趨を見極めるためにも、著者には引き続き発信を継続してほしいところだ。

高濱 賛(たかはま・たとう)
在米ジャーナリスト、米パシフィック・リサーチ・インスティチュート所長。1941年、東京都生まれ。65年米カリフォルニア大学バークレイ校卒業、67年読売新聞社入社。ワシントン特派員等を経て同社調査研究本部主任研究員。著書に『誤報と盗作』ほか。