グラスを持ち上げて注いでもらってはいけない

6:手でフタをして、拒否
ソムリエやホストがワインを注ごうとした場合、いらないなら、グラスのリム(縁)に軽く触れて目で合図するとエレガント。グラスにフタをするように手で覆ったり、大げさに手を振って「いらない」と意思表示するのはNG。

7:グラスを持ち上げて注いでもらう
これも日本人女性に多いNGマナー。ビールや日本酒の習慣からか、ワインを注いでもらうときにもグラスを持ち上げる人が……。グラスはテーブルに置いたままで、手はプレート(底)を軽く押さえる程度に添えて注いでもらおう。

8:高級レストランで、ワインを持ち帰る
飲み残した、おいしいワインのボトル、しかもお金を払っているのだから、家に持ち帰りたいところだが、星付きのような高級レストランではNG。庶民派レストランでは大抵持って帰れるので、店の人にひと言相談を。

9:グラスについた口紅を指で拭う
口紅の油分が混ざるとワインの味が悪くなるので、着席前に化粧室で口紅を押さえておいたり、乾杯前にナプキンで軽く押さえてからいただこう。欧米では、グラスの口紅を指で拭うと「今夜はフリー」の合図の場合もあるので、注意。

イラスト=フジマツミキ
竹内三幸(たけうち・みゆき)
ソーシャル・ソムリエール
大手国内航空会社・国際線CA時代から世界各地のワイナリー巡りにはまり、JALアカデミーのワイン講座を担当。退職後、社会デザイン学修士となる。現在、立教大学大学院社会デザイン研究所研究員、ソーシャル・ワイナリー研究会代表。ワイナリー研究家として、ジョージアワインの研究にも力を入れている。

構成=戌亥真美 イラスト=フジマツミキ 写真=iStock.com