場が盛り上がらないときの「必殺技」

宴席が始まり、幹事が最も気をもむのが、場の雰囲気です。すんなりと会話が盛り上がればいいのですが、お互い初対面の場合などは緊張し、トークが弾まないこともあります。そんなときこそ幹事の腕の見せどころです。

話題のきっかけづくりで、私がおすすめするのが「こまったときはアイウエオ」という合言葉です。話題のリストを準備して、そこから順に会話を続けていけば、何か1つは盛り上がるトピックを見つけられるはず。共通項が見つかると話が盛り上がるだけでなく、相手に親近感がわき、その後のビジネスにもプラスの作用が期待できます。

共通の話題が見つかる魔法のフレーズ
コレクション ご趣味はなんですか?
マシーン それはもしや最新のiPhoneですか?
付き合い 最近A社のB氏とはお会いになりましたか?
食べ物 お好きな食べ物はなんですか?
時事(とき)ネタ あの会社の会見には驚きましたね~
季節・気候 あの大雨の日は、いかがお過ごしでしたか?
流行もの 最近はどこでもあの有名人を見ますね
遊び 休日はどのように過ごされますか?
イベント 年末年始はどのように過ごされますか?
運動 最近ジムに通うようになりまして
映画 あの4D映画をご覧になりましたか?
音楽 いつもカラオケで歌う曲はなんですか?

注意していただきたいのは、ムリにおもしろいネタを披露して笑わせる必要はないということです。大事なのは、相手に心地よい時間を過ごしてもらうこと。できるだけ相手に話してもらうように仕向け、しゃべるのは相手と自分で7:3くらいの割合がちょうどよいでしょう。

話題の注意点としては、ビジネスの話はなるべく避けること。もちろん、相手企業のプラスの情報はけっこうです。好決算、新ビジネスなど、「ニュースで拝見しました。すばらしいですね」とほめるのはOK。人事異動の話題は新社長や役員などの話を通じて、さまざまな社内情報が得られる可能性も。言うまでもありませんが、企業の不祥事などのマイナスネタはNGです。