商社マンの大先輩であり、私が目標としている人物です。

主人公の石田禮助は三井物産に35年間勤め、社長となった後、57歳で隠居。しかし「パブリック・サービス(社会貢献)をやりたい」という長年の思いから、誰もが嫌がった国鉄総裁の座を78歳にして引き受けます。書名は就任後に国会へ初登院したときの言葉です。石田は続けて「国鉄が今日の様な状態になったのは、諸君たちにも責任がある」と発言。国会議員たちの度肝を抜きました。

道理のないことには迎合しない。私心を捨て、分け隔てなく接する。まさに質実剛健です。言うのは簡単ですが、実行するのは難しい。とくに若い人たちに勧めたい一冊です。