タバコを吸う人は店の滞在時間が長く、たくさん飲む

【飯島】アンチタバコの人たちは禁煙にしても、海外では飲食店の売り上げは下がらなかったというデータを出しているようだけど、そんなわけがない。海外では、東京と違ってテラス席が多いし、路上喫煙ができるから別に困らないのです。でも、東京は路上喫煙も禁止されている。

【冨永】商売の内容によっては大丈夫な店もあるでしょうが、お酒を提供する店は、売り上げが下がります。何より、行政が現場の話を聞かないまま、よくわからないルールを押し付ければ、お店の個性が1つ減ってしまう。

【飯島】飲食店にとって酒とタバコはセットですからね。店の利益を出すのはお酒だし、タバコを吸う人は店の滞在時間がさらに長くなって、たくさん飲む。

【冨永】利益率を考えるとやっぱりお酒を飲んでくれるお客様はよいお客様です。それにお酒を飲むとタバコが吸いたくなるでしょう。禁煙にすると店の外に出て吸うから、冬なんて酔いが覚めて帰りたくなっちゃう。

【飯島】店にとっても酒もタバコもやらない客には料理をすごいスピードで出してさっさと帰すのが得策ですよ。お酒は会社の経費で出るときもあるだろうだけど、タバコは完全に自腹でしょう。日本では喫煙者が減っているっていうけれど、ケチなヤツが増えているだけなんじゃないか。酒もタバコをやらないようなしみったれに限って、健康のためと称して、皇居の周りで排ガスを胸いっぱいに吸って走っている。

【冨永】まあ、すごいことをおっしゃる(笑)。

【飯島】今回の結論は、こうでしょうか。酒もタバコもやらないヤツは、ただのケチだ!

(撮影=伊藤詩織 写真=iStock.com)
【関連記事】
浅草寺「仲見世」家賃値上げは好況の兆し
受動喫煙の「憎悪の構図」に出口はあるか
小池氏のせいで五輪メイン道路が1車線に
政界のドンが客に10万円のお茶を出す理由
受動喫煙防止で"公権力"をぶつ朝日と東京