年度が切り替わる春は、新しいことを始めるのに最適な季節。これからのキャリアアップや転職、そして今の仕事の充実のために、勉強を始めようという人も多い。これからも働き続けるために何を、どう学ぶべきか考える。

生涯使えるスキルを早いうちに身につける

人生100年時代という言葉が広がり始めているけれど、30年、40年先の未来は誰にも予測できない。今は充実している職場でも、ライフイベントとともに転職や離職するかもしれないし、会社そのものに合併や組織改編など大きな変化が起きる可能性だってある。不確実性が増しているからこそ、働き続けられるスキルを磨くことが、人生設計の前提になる。

出典:「平成28年教育・生涯学習に関する世論調査 補足説明資料」(文部科学省)

事実、仕事や転職のために知識を磨きたいという女性は多い。国の調査では、「就職や転職のために学び直したい」と考えている人は、全世代の中でも30代の女性が群を抜いていた。学び直したい学習の内容をみていくと、30~40代はやはり外国語が最多。歴史や地理、法律や政治経済なども高いスコアだった。グローバル化が進む今、国を超えてコミュニケーションできる能力は仕事の前提条件になりつつある。語学力、特に国際公用語としての英語は職業人としての基礎力といえる。基盤があってこそ、一人一人の持つ専門技能や持ち味を発揮できる。

出典:「平成28年教育・生涯学習に関する世論調査 補足説明資料」(文部科学省)

第一線で活躍する人であれば、仕事と学習の両立のための時間の確保が難しくなってくる。特に子育て中の場合は、なおのこと一人の時間は貴重。漫然と講座に通っていても成果にはつながらない。何を学ぶか、目的を明確化し、いかに効率的に学べるかという点を重視しておきたい。

そんな中、女性の前向きなキャリアのブラッシュアップを、後押しする動きが起きている。国も社会人の学び直し支援に意欲的で、大学などの実践的・専門的なプログラムを文部科学大臣が認定する施策などの充実を図っている。案外知らない人が多いのが、働く人の学びをお金の面でサポートする教育訓練給付という制度。このうち一般教育訓練給付金は英会話やファイナンシャルプランナーなどの講座の受講にあたり、修了時までに実際に支払った学費の20%を支給する仕組みで、上限10万円。厚生労働大臣の指定を受けた講座を修了するなど、支給対象となる講座や対象者に条件がある。

知識や技能はキャリア選択を助ける。今のうちに、人生を再設計できる力を身につけておきたい。