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不倫報道後に会見した落語家

週刊誌で芸能人や著名人の不倫の報道が続き、著名なミュージシャンが引退する事態にまで及んでいる。

週刊誌の不倫報道を受けて、落語家の三遊亭円楽氏が記者会見を開いたときの顛末だ。「聞かれたことはすべてお答えします」という円楽氏の意向で、会見は時間や質問の内容共に制限なく行われた。

報道陣から終盤に「不倫とかけてどう解くか」と謎かけを持ちかけられると、

「今回の騒動とかけまして、今、東京湾を出て行った船と解く」

「その心は?」と問われ、

「“航海(後悔)”の真最中(まっさいちゅう)です」

と答え、記者たちの笑いを誘った。

芸能人の不倫報道による記者会見の場は、重く苦しい雰囲気の内容がほとんどだ。だが噺家らしいこのやり取りに、不倫会見にしては温和な雰囲気で終了し、その後この件で追及されることもあまりなく収束した。(J-CASTニュースを参照)

ツイートが注目されている経営者

人は誰でもコンプレックスを抱え、その内容に他人からは触れて欲しくないものだ。だが頭髪が薄くなった経営者が、あえて自分の自虐ネタとしてツイッターでつぶやいていた。

「ハゲとタカは間違いではないが、ハゲタカではない!」
「不毛ではない。まだ少し残っている」
「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」

書き込んだ人は、ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏だ。ここまでウイットに富んだ自虐ネタをつぶやける人は他に存在しない。自虐ネタのコメントも秀逸で、これならファンも増える。政治家やスポーツ選手はファンの存在によって輝きを増すが、経営者も同様だ。(孫正義氏のツイッターより引用)

ファンが増える、とっさの切り返しとは?

ウイットに富んだ会話の事例から、浮かび上がったファンを増やすポイントは、

・相手が尊敬している人やモノなどに例えて返答する
・単に否定するのでなく、誰もが納得する言葉に言い換える
・成功した本人でなく、内助の功にスポットを当てる
・弱みを強みにして言い換える
・自国のよい点に置き換える
・自分の職業を上手く生かし、不利な内容をポジティブに切り返す
・自分の弱点や触れられなくないことを、あえて自分のネタにしてしまう

といったことに集約される。

ウイットに富む人になるには、軽妙な切り返しの表現をいつも考え、日常の会話にいつもウイットを織り込むことが、上達の秘訣だ。

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