たとえば、コレステロール、肥満、中性脂肪が気になって、牛乳は飲まない、卵は食べないという人がたくさんいらっしゃいます。しかし新開先生によれば、栄養バランスに優れたこれらの食品をわざわざ「絶対に食べない」などと除外せず、少量でもいいので食べるように心がけることが大切なのだそうです。

新開先生は穏やかな表現をされましたが、「僕は1日卵3個までいいと思う」と言い切るほど、タンパク質を重視する健康法をすすめてきました。納豆や高野豆腐もタンパク質を充てんする食品としておすすめです。

運動後30分以内にタンパク質を摂取せよ

また、60代を過ぎてからも、筋肉の量を保つことが重要です。残念ながら年齢とともに筋肉量は減っていきますが、運動によってその減少を食い止めたり、減ってしまった後でまた増やしたりすることは可能なのです。

運動した後の30分間は、筋肉の「ゴールデンタイム」と呼ばれます。このタイミングにタンパク質を摂取すると、通常よりも多くの栄養が筋肉に渡り、筋肉が増えやすくなるのです。僕自身、スクワットとウォーキングをしたあとの30分以内にタンパク質をとることを続けてきました。

これに加えて「鎌田式かかと落とし」を行っています。電車でつり革につかまって、つま先はそのまま、かかとだけ上げてストンと落とす、これを10回ほど繰り返します。骨に上から下への圧がかかって、骨が強化されるといわれています。

そのほか、干ししいたけを、焼いたり炒め物などに使って食べます。食べる前に2時間ほど天日干しすると、骨を強化するビタミンDが通常の4倍ほど強化されます。サラダや炒め物などには、小魚をたっぷりとふりかけて食べます。その甲斐あって、最近の僕の骨密度測定結果は、若年成人の132%。若い人よりも骨密度がはるかに高いのです。両手を胸の前で組んで、ゆっくり腰を上げ下げする「鎌田式ゆっくりスクワット」は太ももの強化をともない、運動することで血圧が下がる効果もあります。