もし「嫁ブロック」に遭ったら

最後に余談になりますが「いつかはフリーランスに」と考えている妻帯者の会社員の男性のなかには、「フリーランスになりたいんだけど……」と妻に相談したとき、「何を言い出すの!?」と妻から全力で止められる、いわゆる「嫁ブロック」を経験する人もいるといいます。

そうやって家族が反対するのは、「思いつきでフリーランスになっても、うまくいかないからやめて!」と思っているからです。

そこで、まずフリーランスとして働く本気度を伝えます。

たとえば、マンガを1度も描いたことのない子どもが、親に「マンガ家になる!」といきなり言い出せば、親は反対するでしょう。ところが、実際にマンガを数百ページ書いて、プロのマンガ家にアドバイスを聞きに行くなど、本気度の伝わる行動をしたら、親の反対する気持ちは少なくなるはずです。

本気度を伝えるときは、「撤退ラインの条件」や「フリーランスを辞めたあとの進路」を伝えることも効果的です。「絶対に借金はしないから、フリーランスとして1年間働かせてほしい」とか「3年間フリーランスをやって結果が出なかったときは、会社員に戻るから」といわれたら、家族は将来のビジョンがわかるので、少なからず安心します。

家族に仕事仲間と会わせるのも手

家族に、仕事の関係者を会わせることも、仕事に対する理解を深め、協力を得られやすくなるよい方法だと思います。

写真=iStock.com/Geber86

人間には、何度も接すると親近感が湧いて、警戒心が徐々になくなる「ザイアンス効果(単純接触効果)」があります。何より仕事内容がわかれば、「何をしているかわからない」と家族に思われなくなります。

私も、仕事で仲よくなった人を自宅に呼んだり、家族に自分の運営している読書会を手伝ってもらったりしています。味方になってほしければ、小さなことでもいいので、まずは「巻き込んでしまう」。これは王道です。

さらに、こちらの仕事を理解してもらうだけでなく、子育てや介護など、時間にある程度「融通」がきくフリーランスのメリットを活かしながら、家族と協力していけば、家族関係もよりよくなるはずです。

山田竜也(やまだ・りゅうや)
同志社大学哲学科卒業後、3年半の会社員生活を経て、2007年にフリーランスとして独立。専門分野は、Webマーケティング。ペンネームの山田案稜としては、著書に『小さな会社のWeb担当者になったら読む本』(日本実業出版社)ほか、共著に『世界一ラクにできる確定申告 』(技術評論社)などがある。
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