この点においてもバリュー株は適しています。安くて買いやすい上に、仮に下がったとしても下落幅が少ないからです。しかし、いつ、どこで株価が騰がるかというのは予測が難しいものです。そのために常に株を持ち続けて、備えることが大事なのです。

ただ、そのために全財産を突っ込むわけにはいかないので、失敗しないためにはそこのかじ取りが重要になってくるでしょう。冷静に自分の生活費と株にかけられる予算を考えて配分することができれば、うまくいくかもしれません。

30代までの失敗は取り返せる

成功している投資家の多くがそうであるように、かぶ1000さんもまた、これからの相場をあまり予測することはありません。

「市場全体は複雑すぎるので、いつ暴落しそうとか、高騰しそうとかを予測するだけ無駄でしょう。もし大暴落が起きて損したら……と怖がって株を買うことを躊躇(ちゅうちょ)しているなら、それは非常にもったいない。20代ならば、いくらでも失敗していいからチャレンジしてほしいと思います。1カ月に1万円だけでも稼げるなら、一生のスパンで見るとそれはとても大きなものになっているでしょう。30代までの失敗なんて、いくらでも取り返せますから」

現に、かぶ1000さんの知り合いにも、これまでに合計5回、株式投資から退場した投資仲間がいます。ですが、その人は今、資産数億円を築いて大成功しているそうです。

「私ほど早い必要はないが、株をやるなら早ければ早いほどいい」

かぶ1000さんは中学生の頃から株式投資を続けてきました。これは堅実な投資を貫いてきたからこそいえる言葉ですね。

誰しも失敗は恐れるものでしょう。ですが、もし後々になって「あのとき、ああしていれば……」という気持ちになってしまうのはどうでしょうか。かぶ1000さんもいうように、若いうちならば大きな失敗をしてしまってもいくらでもやり直しはききます。もしあなたが今、思うようにいかない、満足していないならば、それを新しい一歩を踏み出すきっかけにすることもできるでしょう。

投資術研究会(とうしじゅつけんきゅうかい)
話題の投資家にその手法や考え方を取材し、世の中に発表する集団。著書に『カリスマ投資家たちの株式投資術』(KADOKAWA)