「1844枚」を採点し合否を決定までわずか5時間

すべての科目の採点現場を回ったが、確かに科目主任を軸に各自の作業分担が明確になっていて、採点に対するさまざまな疑問もたちどころに解決できる「風通しの良い環境」が構築されていた。普段の教員同士の関係性が見えてくるようで実に興味深い。

採点作業が一通り終了したのは21時ちょうど。

このあと校長、教頭、主幹教諭、教務設計部長、事務長、事務係長の計8名のトップ会議「入試判定会議」がおこなわれる。ここで決定されるのは段階別の合格点である。同校では、受験生の合計点に応じて「S特選クラス」「特選クラス」「特進クラス」「不合格者」に分けていく。合格者たちの「歩留まり率」も予測しながら慎重に合格ラインを引くことが求められる。また、トップレベルの合格者の中から「特奨生」を決定する場もこの「入試判定会議」だ。

(左)社会採点現場。答案が持ち込まれ、いよいよこれから作業。(右)採点現場の隅には教員用の夜食が置かれていたが、誰一人食べていなかった。

「入試判定会議」の開始時間は21時半、終了したのは22時半だった。この場で確定した「最終データ」が事務サイドに送られ、ウェブサイト上で合否発表が行われたのは22時45分だった。受験終了時刻から見れば、(受験生の大半が4科受験であることを考えると)単純計算で461人×4科目=1844枚もの答案用紙を採点し、合否を決定するまで、たった5時間だったことになる。