妻は夫のシーツや枕カバーを洗おうとしない

2)家事をする気が、ほぼない

平社員の亮一さんに対し、妻は「課長」の肩書をもち、帰宅時間も遅くなりがちです。このため家事の多くを亮一さんが務めています。妻が行う家事は主に洗濯。ところが「清潔さの基準が驚くほど低い」と、亮一さんは語ります。

*写真はイメージです(写真=iStock.com/sutteerug)

妻は夫のシーツや枕カバーを洗おうとしません。また、夫のYシャツもそのまま洗濯機にいれてしまいます。事前にエリやソデを手もみ洗いしなければ汚れがとれないのですが、文句をいえば「それなら自分でやれ!」とキレられます。そのため今は無言を貫いています。角が立つので、自分でやることも遠慮しているそうです。

息子たちの衣服の洗濯も雑です。外で遊べば、泥汚れがつくこともあります。その場合、やはり洗濯機に放り込む前に、手もみ洗いが必要だと亮一さんは考えますが、妻は首をタテに振りません。「子供の分だけでも……」といくらお願いしても、態度は一向に変わらないそうです。

食事も、今ではすっかり亮一さんの担当ですが、子供がまだ小さかった頃は妻も作っていました。ただ、かなり「質素」なメニューだったそうです。

妻は2人の子どもを抱え手一杯だったのか、夕飯でもおかずを作らず、食卓には食パンだけが並んでいたそうです。亮一さんは「翔太や隼太のために栄養のあるものを用意してほしい」とお願いしたのですが、妻は「何が悪いの?」と開き直り、「やればいいんでしょ、やれば!」と翌日、コンビニで購入したお総菜をずらりと並べました。

妻は夫の言いなりになりたくないのか、それとも「栄養を摂取できれば何でもいい」と思っているのか、その心中は分かりません。結局、亮一さんは妻に食事の用意を頼むのをあきらめ、朝食、子どもたちの弁当、そして夕食を、出勤前に作っておくことにしました。

子供に栄養のある食事を用意するのは親の務め。妻の行動は、母親としての責務を半ば放棄している、と亮一さんは感じていたといいます。

3)「しつけ」の指導が一方的

亮一さんは以前「靴を脱いだらそろえること」を教え、息子たちはそれをすぐに実践しました。ところが、妻は脱いだら脱ぎっぱなし。そろえようとせず、そのまま放置です。息子はその様子を目にすると、たちまち脱ぎっぱなし状態に逆戻りしてしまったのです。

父と母の言っていること、やっていることが180度異なる。子供たちからすればどちらを信用して良いのかわからず混乱します。

「箸の持ち方」に関しても同じことがありました。亮一さんが持ち方を教え、ようやく補助付きの子ども用の箸を使えるようになった折も折、妻は子供に「そんなことをしないでいい。スプーンを使ったらいい!」「箸で突き刺したらいい!」などと言い放ったそうです。