「馬から落馬する」「幸福感を感じる」は残念記述

★減点されないコツ3
正しい読点(、)の打ち方を把握(+2点)

細かいことだが、無駄に読点を打ちすぎたり、逆にほとんど打たなかったりすると、文章が読みづらくなるだけでなく、減点対象になってしまう。

▼ポイント(読点を打つべきところは以下の4点)
(1)音読をしたとき、息継ぎをする箇所
(2)長い主語の直後
(3)接続語(「だから」「しかし」「つまり」「あるいは」など)の直後
(4)並列を表す場所(例)わたしが好きな果物はオレンジ、パイナップル、マンゴーだ。
★減点されないコツ4
抽象的な表現は避けろ!(+2点)

中学受験でもっとも多い減点ポイントがこれ。「それは、つまりどういうこと?」と突っ込みたくなるような抽象表現を記述で用いてはならない。

▼ポイント
(1)
何を指しているか分からない「指示語」(《》部分)は記述で用いない。(例)地球の資源は有限であることを理解して、《それ》に立ち向かう術を考えるべきだ。
(2)「それは、つまりどういうこと?」と疑問を持たれないよう、抽象表現(《》部分)の使い方に気をつける。(例)《みんなの言っていること》は正しく、ぼくも見習わなければいけない。
(3)比喩表現(《》部分)も抽象表現のひとつであり、指定のない限り記述に用いてはならない。(例)いまのぼくが未来に思いを馳せることは、《波打ち際で砂のお城を築く》ようなものであった。
★減点されないコツ5
同一表現の反復に注意!(+2点)

時間に追われ、回答文を見返すゆとりがないと、「同一表現」の反復をやりがちだ。

▼ポイント
(1)
一文の中に同じ表現を複数回登場させないように気を払う。
(2)「馬から落馬する」「幸福感を感じる」といった繰り返し表現に注意する。