裏を返せば、それぞれの仕事のゴールまでは前者は30、後者は40残っていることになります。つまり、現時点では、連載記事の仕事を優先して進めておいたほうがよいという考え方ができますし、上司への説明にも使えます。

このような数値化をする際のポイントは、どれかを100として考えることです。100を基準にすれば半分は50、その半分は25、と数字で表現ができます。

「優先順位は重要度が高く進捗度が低いものから先に」というのはビジネスパーソンとしての基本中の基本です。先ほどの数値化はまさにその「重要度」と「進捗度」をそれぞれ具体的に数値化し、その組み合わせで優先順位を決定する考え方なのです。ぜひトライしてみてください。

▼ビジネス数学の専門家・深沢真太郎先生のアドバイス
判断に悩んだら、現時点の価値や達成スコアをたしかめてみよう
深沢真太郎
ビジネス数学の専門家。BMコンサルティング株式会社代表取締役、多摩大学非常勤講師。『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)など著書多数。人生のテーマは「数字が苦手な人を0(ゼロ)にする」。