“丸腰”で離婚 不利な条件のまされた哀れな男に学ぶこと

世の中の法律・度や仕組みは必ずしも男女平等ではなく、とりわけ離婚の場合、男性側から「女性に有利・男性に不利」なのではないかという声を聞きます。そこで今回、「慰謝料」「婚姻費用」「養育費」「親権」「子供との面会」において“しくじって”しまった男性たちの実例をご紹介しましょう。

男性たちの共通点は、ほとんど離婚の知識がない状態、いわば“丸腰”状態で離婚に付随する交渉に臨み、返り討ちにあったということ。不勉強がたたり、不利な条件をのまされて離婚後は哀れな人生を歩まざるを得なかったのです。彼らの二の舞にならないために、離婚をするなら何に気をつければよいのかを前もって知ることが大事です。

【離婚するなら知っておくべきこと その1:慰謝料】

まず1つ目は慰謝料。神奈川県在住の山田初彦さん(仮名・36歳)のケースです。

「信じていた妻に裏切られました。ひどい目にあわされて……もう精神的にボロボロです」

*写真はイメージです(写真=iStock.com/4x6)

「裏切り」とは、2歳下の妻の不倫。その結果、離婚に至ったのですが、いさかいの火は今なおくすぶり続けています。

数年前のある日、妻は家を出て行きました。初彦さんはスマホにいくら電話やメールをしても無反応。不安を募らせていると、見知らぬ弁護士から「当職が離婚の案件を受任したので本人(妻)への連絡はお控えください」という手紙が届きました。

▼突然家出した妻が画策した恐ろしい「計画」

え、妻が離婚の申し出を? なぜ?

混乱しているところへ裁判所から離婚調停の呼び出し状も届きました。確かに夫婦の関係は良好とはいえませんでしたが、離婚の危機にある状況だという認識は初彦さんにはありませんでした。にもかかわらず、妻は自分に何の相談もなく、一方的に離婚したいと言い出したのです。いきなり弁護士を立てて。

離婚調停中、妻は夫の欠点や落ち度、至らない点を並べ立てました。元来、謙虚で正直者の初彦さんは「自分にはそういう面(欠点)もあったかもしれない。(妻が離婚をしたくなっても)仕方がないのかな」と思ったといいます。そうした意識が影響したのかどうか、弁護士や調停委員に丸め込まれるような形で離婚が成立してしまったのです。