「リズム」や「テンポ」を意識するだけで結果が出やすくなる

「結果を出したかったら、ひたすら一生懸命やりなさい」とよく言われます。しかし、何かで結果を出すには、リズムよく取り組むことが大切です。たとえば、睡眠不足で頭がボーッとしているときに何かに取り組んでも集中できず、パフォーマンスは下がるばかりです。疲労がたまっているなら、思い切って昼寝の時間を確保して、頭をすっきりさせてから作業を再開したほうが結果的に高いパフォーマンスにつながるはずです。

集中して何かを生み出したければ、自分の自然なリズムにさからわないことが意外と重要です。サッカーの練習でもテンポよく取り組むことができれば、量をこなしても疲れを感じることが少ない。これは練習に集中できているからです。逆に、練習に集中できていないときほど疲労感に襲われるものです。

また、日常における生活リズムも大事です。残業や飲み会が続いて早く帰れない、帰宅してもついインターネットをして寝るのが遅くなってしまうなど、生活リズムが乱れていれば、これを機に見直してみてはどうでしょうか。普段の集中力に変化があらわれるはずです。

遠藤保仁(えんどう・やすひと)
1980年1月28日、鹿児島県生まれ。鹿児島実業高校卒業後の1998年に横浜フリューゲルスに入団。京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)を経て、2001年にガンバ大阪に加入。数々のタイトル獲得に大きく貢献し、2003年から10年連続でJリーグベストイレブンに選出され、現在もガンバ大阪の中心選手として活躍中。また、U-20日本代表をはじめとし、各年代の日本代表に選出され2002年11月に日本代表国際Aマッチデビュー。その後は、日本代表の中心選手として活躍し3度のワールドカップメンバーに選ばれる。「日本代表国際Aマッチ出場数最多記録保持者」「東アジア最多出場記録」「2009年アジア年間最優秀選手」「2014年JリーグMVP」など数多くの記録を持つ。178cm、AB型。
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