一流の経営者やリーダーは「1年」を必ず振り返る

本連載をお読みの皆さんは、ビジネスシーンやご家族とのかかわりなどにおいて毎日を一生懸命過ごしておられると思います。一生懸命に毎日を過ごすことは、もちろんとても大切なことです。

しかし、せっかく頑張るのなら、というよりは、せっかく頑張っているからこそ、自分でその実感を得ることも重要です。場合によっては、人生のステージが上がらず、下がってしまったという経験もあったかもしれません。それも含めて、1年間の自分の総決算をすることで、来る年の新たな目標が見えてくるのです。私の知る、一流の経営者やリーダーの多くは、形は違えども、10大ニュースづくりのような振り返りの時間を設けています。

私は社員12人の小さな経営コンサルティング会社の代表ですが、ときどき社員が帰宅する際にこんなふうに声をかけます。

▼1日の進歩は0.01歩でも365日積み重ねれば……

「『今日一日、一生懸命働いたか』、『0.01歩でも進歩しているか』。この2つを自分に問いかけて、反省してから帰ってください」

たとえ0.01歩でも、それが1年(365日)、10年……と続くことで、大きな一歩となります。自分の“足跡”を1日ごと、1カ月ごと、1年ごとに振り返る習慣をつけると、人生は確実にステージアップすると思うのです。

私はディスカヴァー・トゥエンティワンから、毎年、『小宮一慶のビジネスマン手帳』を出しています。この2018年版には、新たに「自分の10大ニュース」を書く欄を設けました。2018年をどんな1年にできるかは、この12月のすごし方にかかっています。ぜひ活用してみてください。

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