「デキるやつ」を集めても「よいチーム」にはならない

こうしたチームづくりの延長で、「社内の優秀社員を集めて、特命チームを作ろう」としても、プロジェクトはうまくいくはずがない。本来、メンバー選定の基準は、相対的な優秀さではなく、絶対的なスキルの有無でなければならないからだ。該当者が社内にいないのであれば、社外から人的リソースを確保すればいい。「社内の優秀社員」という設定から間違っている。

課題はいつ降ってくるかわからない。「よいチーム」が編成できるように、日頃から「人材のポートフォリオ」を整えておくといいだろう。社内外、業種や職種、公私を問わず、自分の持っているリソースやバックグラウンドとまったく異なる人とつながっておくといい。社会学者のグラノヴェッターはそれを「ウィークタイズ(弱いつながり)」と名付けている。

その点で意外に有効なのが会社や学校の「同期のつながり」だ。自分の仮説を、違う部署、会社、業界の論理から、遠慮なく否定してくれる人は、よいチームに欠かせない。それは頼もしい「仲間」になる。

▼「相対的な優秀さ」より、互いに補完する「絶対的なスキル」が重要

瀧本哲史
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授。東京大学法学部卒業。マッキンゼー勤務を経て、エンジェル投資家に。『ミライの授業』など著書多数。
 
(構成=小泉なつみ)
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