長旅で疲れを感じさせないために。航空会社を選ぶコツとは?

さて、地球儀を回して指でたどってみると、かなり上のほうにヘルシンキはある。世界の国々の首都でこれ以上北に位置するのは、アイスランドのレイキャヴィクしかない。しかし丸い地球儀上に糸を伸ばして直線距離を比べてみると、ヘルシンキは日本から最も近いヨーロッパであることがわかる。

成田からの飛行時間はわずか9時間とちょっと。私が利用したAY074便は成田を昼前に発ち、ヘルシンキでラップランドのキッティラ行きに乗り継いだ。うまくいけば、出発したその日のうちにオーロラに出会える可能性もある。

フィンエアーの成田線(AY74便)には、今年6月からエアバスの最新鋭機A350XWBが導入されているのも嬉しい。同機種の注目すべきポイントは、その環境性能と快適性だ。

エアバスが世界最大のオール2階建て機A380用に開発した新素材をA350の機体構造へも多用し、エンジンはノイズを抑えたロールスロイス製の新型エンジンを搭載。空力特性を改善させるため稼働翼(フラップなど)の作動法を見直して鳥の羽に近い形状を取り入れた成果もあり、とても静かな飛行機が完成した。

キャビン空間が広々しているのもA350の特徴だ。機種名にある「XWB」は「エキストラ・ワイド・ボディ」の略で、初めて乗る人たちは「ゆったりしているね」「天井もずいぶん高い感じがする」などと感想を口にする。フィンエアーはビジネス46席、エコノミーコンフォート43席、エコノミー208席の計298席でA350のキャビンを設計。ゾディアック社製のビジネスクラスシートは前方キャビンに「全席通路側」となる“1-2-1”でレイアウトした。エコノミークラスは“3-3-3”の配列だが、両端席のひじ掛けからひじ掛けまでの幅(5.58メートル)はこのクラスで最大だ。ヨーロッパへの移動がますます快適さを増した。

(上)成田線に投入されたフィンエアーのエアバスA350XWB。(下左)ゾディアック社製のビジネスクラスシートは「全席通路側」となる“1-2-1”でレイアウト。(下右)機内ではフレンドリーなクルーたちが笑顔でもてなしてくれる。