紙とウェブの特質を知り、併用する

紙の手帳には一覧性を求めることができます。もっとも、旧来の紙の手帳は、多くが見開きを1週間単位としています。これと別に年間の表が用意されていることもありますが、書き込むスペースが限られています。しかも、週のスケジュール表と2本立てでは、ダブルブッキングなどが起きる危険もあります。

紙の手帳が本来持つ優位性を活かし、同時に問題点を解消したのが、私が考案した『「超」整理手帳』です。最大のポイントは、スケジュールシートを蛇腹式に折りたたむワイドなものとしたことです。これによって、8週間を一覧することができます。

「『超』整理手帳 2018」の使い方見本

前に述べたように、スケジュール帳は、「いかにして白くするか」が大切なのですが、『「超」整理手帳』を使うと、空白の時間をつくるならどのあたりに設定すると実現性が高いかが一目瞭然です。こうして能動的なタイムマネジメントが可能になります。仕事への向き合い方や仕事から得られる成果も変わってきます。

理想的なスケジューリングのために

現在、私はスマートフォンのスケジュールアプリにもかなり依存するようになっているのは事実です。『「超」整理手帳』のデザインを用いたスケジュールアプリをiPhoneに入れており、これを使うと日々の用事の確認や実行の正確性が増すからです。しかし、紙の手帳が必要なくなったかといえば、まったくそんなことはありません。スマートフォンのスケジュールアプリと紙の『「超」整理手帳』を併用しています。

スマートフォンのスケジュールアプリは、予定を確実に実行するためのもの。紙の手帳は予定をコントロールするためのもの。それぞれの機能を理解し、併用することが理想的なスケジューリングにつながるのです。

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問
1940年東京生まれ。1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。 1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、 スタンフォード大学客員教授などを経て、 2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。 2011年4月より 早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問。一橋大学名誉教授。2017年9月より現職。

 
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