なぜ、誰でも言えるもっともな意見は役に立たないか?

髪の色なんかにこだわるな! グローバルな時代では髪の色はバラエティーに富むのが当たり前だ! そんな意見は誰でも言えるもっともなこと。

しかし大阪の荒れた学校で、子供の非行と髪の茶色がリンクしていることも間違いない事実。髪の色なんか関係ない! と言っている人たちは、しっかり勉強してきた人たちや進学校で育ってきた人たちが多いよね。そういう学校では髪の色も、髪型も、服装も自由であって何の問題もないんだろう。どんな髪の色であろうが、どんな髪型であろうが、どんな服装であろうが、そういう学校の子供たちはやることはちゃんとやるからね。

じゃあ、荒れている学校はどうなのか? 子供たちを校則で縛るな! と言っている人たちには、こういう学校をぜひ見てもらいたいよ。おそらく荒れている学校の現実を知らずに、髪の色は自由にしろ! なんて言っているんだろう。

生徒が学校に来ない、授業を聞かない、生徒同士のケンカ、そして生徒による教師への暴力などが常態化している学校を立て直すのはほんとにしんどいことだ。これらは現場の先生が日々闘ってくれている。そんな学校での指導方法の要は、髪の色と服装を正すことと挨拶の徹底から。こんなところから、徹底して指導しなければならない現実がある。

こういう指導方法については賛否があるだろう。しかし、現場の先生がそのような指導方法に効果があると言っている以上、教育指導の素人である僕などの政治家が口を挟むわけにはいかない。明らかにおかしいだろ! という指導方法でない限り、現場の先生の裁量を尊重することが重要だ。

いつも朝日新聞や毎日新聞は現場の声を聞け! と言っているのに、いざ問題が起きると現場の声に任せるな! 現場に任せたトップが悪い! と批判するんだよね。ほんとご都合主義。

(略)