こうしたときこそ、自分の仕事を「細かく見ていく」ことが必要になります。そこで効果的なのが、「グッドタイム日誌」なのです。

グッドタイム日誌は、仕事の分類術のひとつ。「熱中」と「エネルギー」で仕事を仕分けていくのです。

1日の仕事のなかで、「ワクワクする」「集中している」「楽しい」と感じたタイミングと、そのときどんな仕事をしていたのかを記録しましょう。反対に、「退屈」「落ち着かない」と感じた仕事も記しましょう。

次に、エネルギーの流れも記録してみてください。どんなときに気力がみなぎり、萎えるのか。

1日は「瞬間」の連続 記録することで掘り下げる

なぜ、わざわざ記録するのでしょうか。

1日が終わって帰宅するとき、「今日は最高だった」「最悪の日だ」と感想を漏らすことがあると思います。でも、なぜそう感じたのかを細かく分析することはめったにありません。1日は最高の瞬間、最悪の瞬間、普通の瞬間など、無数の瞬間の連続で成り立っています。記録の目的は、1日の出来事を細かく掘り下げ、あなたが楽しんでいる瞬間を知ることにあります。

「自分がどんな仕事を好きなのかはもうわかっている」という人もいるかと思います。でも、意外な発見も多いものです。筆者の例を紹介します。

筆者自身の「グッドタイム日誌」の例

記録から、修士課程の学生の指導で毎週クタクタになっていることに気づきました。学生のことは大好きなのに! しばらく記録を続けると、ふたつの問題が浮かび上がりました。

(1)教える環境が悪い(大学院の騒がしいスタジオ)。
(2)学生に指導がうまく伝わっていない。

そこで、教室を変更し、指導スタイルを1対1から少人数制に変え、学生がお互いに助け合えるようにしました。この変更は大成功し、数週間後には授業でしょっちゅう強い熱中状態(フロー)に入るようになったのです。

記録は毎日つけることをすすめますが、数日おきにまとめてつけるほうがラクならそれでもOKです。

記録をとったあとには、そこからわかることを考察します。振り返って、パターン、洞察、意外な点を見つけだしましょう。あなたに合っていることは? 合っていないことは? それを知るヒントになるものなら、なんでもいいのです。