礼儀作法以外にもある!
他都道府県民が知らない“京都式”

●同じ言葉を繰り返す
年配の旦那衆は、「そうです、そうです」「なるほど、なるほど」と相槌をよく打つ。
●雑誌の京都特集はチェック
確認しては、「またここ載ってはるわ。しばらくは行かれへん」と感想をもらす。
●横並びを好む
人より抜きん出るのを嫌い、行事の際は「うち以外にどんなとこが、参加しはるんです?」と確認。
●「本家」「元祖」のネーミングが好き
歴史と発祥を大事にし、「あれはじめたんは、うちなんです」と誇示。
●姿が見えなくなるまで見送ってくれる
見送られる側も、角を曲がる際に最後の挨拶をする。
●「おばんざい」に否定的?
京都の家庭料理を紹介する新聞連載のタイトルが「おばんざい」だったことから、その名称が全国区に。なので「おばんざいって、それなんえ?」と言う高齢者も。
●鴨川畔は等間隔
いい距離感を保つという暗黙のルールがあるのか、鴨川畔ではカップルが等間隔で座る。

参考文献:『京都あるある』(TOブックス)

入江敦彦(いりえ・あつひこ)

作家。1961年、京都市出身。94年渡英し、現在ロンドン在住。著書に『京都人だけが知っている』(宝島SUGOI文庫)、『イケズの構造』(新潮文庫)など。

 
(写真=amanaimages、James Beresford(入江敦彦))
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