今の会社に長居をしすぎたのではないかと感じるとき、どのような基準を使ってそれを見きわめればよいでしょう。ジェイソン・モロウ(ソルトレイク・シティ)


 

ご質問を拝見して、一流企業でファンドマネジャーをしていた友人のことを思い出しました。彼はある朝会社に行って駐車場に車を停めたとき、どうしても外に出られなくなったそうです。

 「多分、長居をしすぎたんだろうね」と、彼はのちに笑いながら語ってくれました。問題は何だったのかと尋ねると、彼はこう答えました。「何もかもだったんだ」。なるほど、それなら彼がそのまま家に帰って電話で退職の意思を伝えたのも無理はありません。

もちろん、大半の人は、自分が今の会社に長居をしすぎたことに、このような劇的なかたちで気づくわけではありません。通常は仕事についての不安や悩みがいつのまにか心に忍び込んできて、それが蓄積されていき、ついにその人を燃え尽きさせてしまうのです。

学校を出たら選べる範囲で最もいい仕事に就き、我慢できる限りそこに居続けるという時代は終わったのです。

そろそろ転職したほうがよいかどうかをどうやって判断するか。ここでは答えを見つける助けになる4つの問いを提示してみましょう。

1つ目は「あなたは毎朝、職場に行きたいと思いますか」という問いです。

これは深く考えるような問題ではありません。「仕事に行くのが毎日楽しいか、いやか」「仕事にやりがいを感じるか、給料をもらうためにいやいや働いているか」「今なお学び、成長しているか」といった問題です。

2つ目の問いは「同僚と過ごすのは楽しいか、それとも同僚に疲弊させられているか」です。

1日の大半をともに過ごす人たちに敬意を持てず、一緒にいる時間を楽しいと思えないのなら、あなたはいずれ必ずその会社を辞めることになるでしょう。退職を早めることで、自分が本当に根を下ろせる会社で新しい関係を築く作業を始めてはどうでしょう。

3つ目の問いです。「あなたの会社は、あなたが自分の個人的な使命を実現する手助けをしてくれるか」。

この問いは、あなたの会社があなたの人生の目的や価値観に合致しているかどうかを尋ねているわけです。このような問いに対しては、正しい答えとか間違った答えとかがあるわけではなく、自分の時間を自分にとって正しい会社に投じているか間違った会社に投じているかという判断があるだけです。

最後の問いは「今の会社での1年後の自分の姿を思い描けますか」です。

1年という時間枠を用いるのは、転職しようと決めた場合、次の仕事を見つけるまでにそれくらいの時間がかかるからです。

1年後に自分が組織のどこにいるか、どのような仕事をしているか、誰が部下になっているか、誰が上司になっているかを予想してみましょう。その予想にわくわくした気持ちにならなければ、長居をしすぎたということです。

危機を乗り越えたり昇進したりするためには、どこかの時点で厳しい時期やひどくつまらない仕事に耐えなければなりません。しかし、惰性で居続けるのは賢明な道ではありません。