給料が上がったら少しずつ貯蓄額を増やしていく

「少し無理かな?」と思うくらいの貯蓄額を設定するのが理想的ですが、途中で挫折してしまっては意味がありません。最初はやりくりが続けられる程度の貯蓄額にして、節約のスキルがアップしてお給料が上がったら少しずつ貯蓄額を増やしていくのがいいでしょう。 

やりくりする際には、1カ月単位ではなく、使えるお金を4週に分けて1週間分をお財布に入れ、その範囲で生活するようにします。そうすれば、給料日前に足りなくなって貯蓄を崩す事態を防げます。

▼先取り貯蓄の仕組み
手取り収入-先取り貯蓄=残ったお金で赤字が出ないようにやりくりする
先取り貯蓄●あらかじめ決めた毎月の貯蓄額を最初に収入から引いて、貯めたお金には絶対に手を付けないことがポイント。自動的に貯まる財形貯蓄や自動積立定期預金などがおすすめ。

先取り貯蓄で、ある程度の元本が貯まってきたら、ほかの金融商品に移し替えることも考えてみましょう。ここでは手堅く「元本死守」できるものをご紹介します。

メガバンクの定期預金金利が、全期間0.01%ということを考えると、ネット銀行で扱っているネット定期には、利息が少し高めのものがあります。オリックス銀行の「eダイレクト定期預金」(100万円以上)は0.2%、あおぞら銀行インターネット支店の「あおぞらネット定期」(50万円以上)は1年定期で0.25%と比較的高めです(金利は2017年2月20日現在。以下同)。