▼あなたの半径1m以内に「電卓」はありますか?

つまり、「持ち物」は「その人の意識」を端的に表現するものなのです。あなたが仕事において数字を味方にできるかどうかは、文系・理系、勉強ができる・できないに関係なく、単なる意識の問題です。

ですから、ぜひビジネスシーンでは、常に半径1m以内に電卓がある状態を意識してみてください。いつでも数字で考え、数字で伝えられる状態をつくるのです。すべては、そこからです。

ちなみに、なぜスマートフォンなどの電卓アプリではダメなのか。実際、私の研修においてもスマートフォンのアプリで計算する人ほどパフォーマンスも遅いし、ミスも多い。何より、計算がやりにくそうです。たとえば大事な商談のときにも、スマートフォンのアプリでチマチマ計算するビジネスパーソンに品位を感じますか。

そんな人がいくら研修を受けたところで、絶対に数字を使えるようにはなりません。デキるビジネスウーマンを目指すなら、「持ち物」も大事ですね。

 
▼ビジネス数学の専門家・深沢真太郎先生のアドバイス
計算したいと思ったときに、電卓が手元にある状況を作ろう!
深沢真太郎
ビジネス数学の専門家。BMコンサルティング株式会社代表取締役、多摩大学非常勤講師。『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)など著書多数。人生のテーマは「数字が苦手な人を0(ゼロ)にする」。