▼背もたれを使わずイスに座ってみる

最後に、腰への負担を小さくする「姿勢」について説明しよう。

「冒頭で話したように、人間の体は4つの足で歩くつくりになっているため、腰に負担がかかるのは仕方がないことです。ベストな姿勢をとることで、負担を最小限にすることはできます。体に一本の芯が通ったようにまっすぐ立ち、さらに頭の頂点にフックをつけられ吊るされているようなイメージを持ってください。それが最も椎間板や椎間関節に加わる負荷が小さい“ニュートラルゾーン”です」(早稲田大学スポーツ科学学術院教授 金岡恒治氏)

ニュートラルゾーンとは、背骨がきれいなカーブを描き、おなかと背中の両方から腰椎を支えている状態。ゆっくりと骨盤を腹側と背中側に動かしてみて、腰の痛みや違和感が最も少ないポイントを探ってみてほしい。そこが自分のニュートラルゾーンになる。

「24時間その状態をキープすることはできませんが、日常生活の中で時々意識するだけでもいい。デスクワークでも背もたれを使わずに座るなど、なるべくニュートラルゾーンを意識してください」(金岡氏)

自分の体は、自分で把握し、管理する。それだけが腰痛改善の道、ということのようだ。

金岡恒治
整形外科医。早稲田大学スポーツ科学学術院教授。日本水泳連盟医事委員長を務め、ロンドン五輪では日本選手団本部ドクターとして帯同。R-body projectにて腰痛運動療法教室も行う。
 
小林信介
上野毛脳神経外科クリニック院長。昭和大学医学部卒業。2002~04年にドイツ・ギーセン大学脳神経外科勤務。日本脳神経外科学会専門医。日本脊髄外科学会認定医。日本頭痛学会専門医。
 
(写真=PIXTA)
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