白飯とチャーハン、どちらを食べたほうがいいか?

現在も、糖質制限食の研究は日進月歩で進んでいますが、おそらく万病対策になるといえるほどの素晴らしい食事法、ダイエット法であるといえるでしょう。

ただし、糖質制限食にもいくつかのタイプがあります。

私がおすすめするのは、長期にわたって健康的に無理なく続けられる「ゆるやかな糖質制限食」=「ロカボ」です。

ロカボは糖質の摂取をゼロにしないのが大きな特徴です。

1食当たり20~40gの糖質を摂り、間食としても糖質10gを摂ることができます。これで1日の合計糖質量は最小70g、最大130gとなります。

最小の糖質量を決めているのは、ストレスを感じず長く続けられ、体にも害がないよう安全性を考慮してのものです。

この1日の糖質量は、現状の日本人の糖質摂取のおよそ半分にあたります。

たとえば、ご飯を半膳ほどにし、イモ類や甘い味つけの料理を減らせば、1食の糖質量はだいたい40g以内におさめることができます。

ご飯に限らず、主食の量を半分程度にすればよいとイメージしてください。食パンは6枚切り1枚、麺類は半玉程度です。

白飯vsチャーハン

糖質は控えますが、カロリーは気にしなくてかまいません。

むしろ、カロリーの高い油脂やタンパク質は積極的に摂ったほうが、血糖値の上昇にブレーキをかけてくれるのです。

同じく食物繊維やアルコールにも、血糖値が上がることを抑える効果がありますので、摂ることをおすすめします(※アルコールは肝臓を傷めない適量の範囲にて)。

白飯とチャーハンなら、どちらを食べたほうがよいでしょうか?

正解は、チャーハンです。

ご飯を炒めるのに油を使い、焼き豚や卵などタンパク質の具を入れるチャーハンは、白飯に比べて血糖値上昇にブレーキをかけます。さらに一緒に肉料理や野菜料理も食べれば、ますます血糖値が上がりにくくなります。