タイガーや象印なら1500円なのにスタバは3000円台

■マイボトルバカの浪費1:高いマイボトルを店頭で買う

「マイボトルバカ」に関してもっとも残念に思うのは、マイボトルの買い方です。多くの人はレジ脇などに陳列されたマイボトルを手に取り、「マイファーストマイボトル」の購入に至ります。さきほど言ったように、マイボトルの持ち歩きは“善行”です。しかし、店頭のボトルはほとんどの場合、洗練されたデザインはいいのですが、「超割高で低機能」なのです。ここが残念なポイントなのです。

通常の紙やマグカップ、プラスティックの容器ではなく、持ち込みのマイボトルで飲む人は本当に節約家なのか(写真はイメージです)

マイボトルは「容量」「断熱性能(素材)」「漏れにくさ」「重さ・大きさ」および「値段」で選ぶべきですが、カフェの店頭にある商品はそもそもの割高設定になっています。1000円台のものもありますが、3000円以上するものがゴロゴロしています。家電量販店にいけば同等以上の機能のマイボトルが半値で手に入ります(ちなみに安値のものは、横に倒すと漏れる程度の密閉性なので、職場の机上でしか使えません。またプラスチック製のものは長持ちしません)。

あまり知られていないのですが、マイボトルというのはメーカーを問いません。スタバのマイボトルをタリーズに持ち込んでも割引になりますし、象印のマイボトルを持ち込んでも同様です。

▼Starbucksのロゴ入りボトルに執着する人々

家電量販店に行ってタイガーや象印で、スリム軽量デザインのマイボトルを探してください。1500~2000円で納得のいくモノが手に入るでしょう(サーモスは、機能はいいのですがやや高額です)。密閉性がしっかりしていれば、飲み残したコーヒーを半日持ち歩くこともできます。しかしながら、スタバやタリーズで「他社」製のボトルを見かけることはそれほどありません。

マイボトルの予算が1500円か3000円かで「モトを取る回数」は2倍違うことになります。1回の割引30円×50回か、同30円×100回か。他社製をあまり見かけないところとすれば、「モトを取る」差を多くの人が意識していないと言えます。つまり、節約の意思が薄い。

大した額ではないじゃないか。そういう意見もあるでしょう。しかし、こうした消費行動の人は支出をチェックすると、財布のひもが緩かったり、浪費が多かったりして、お金を貯めにくい傾向にあります。