【小柳】メッシの映画も見たんだけど、幼い頃はホルモン異常の病気であまり背が伸びず苦労してね。プレーを見ていると泣けてくるんです、人生を感じてね。そして、9年前ぐらいから自分のブログでサッカーのことを書きだしてからサッカーが好きになったの。それまでもサッカーに興味はあったんですが……。きっかけはメッシです。ところで、どうしてディフェンダー(DF)になったの?

【槙野】フォワードだったんですけど、中学3年のときにDF陣がけがでいなくなって、監督から「この試合だけやってくれ」って言われたんです。「この試合だけですよ」って遊び感覚でやったら、結構楽しくて、意外にできてしまったんです。そこからDFに目覚めて、のめりこんでしまいました。

【小柳】そうだったの。分からないものですね。

ルミ子流「サッカー選手の<い>の法則」

【槙野】(ノートを眺めながら)字もきれいですよね。あっ、(選手の)移籍とかも書いてある。ちゃんと押さえてますね。本当に好きじゃないとできないですよ。

【小柳】私が勝手に付けた、サッカーに必要な「<い>の法則」というのがあるの。これは、芸能界でも、どの仕事でも同じことだと思うのよ。

ノートには「上手い」「速い」など、サッカーに必要な要素の「い」がつく言葉が並ぶ。

【槙野】すごい。(最後が)全部「い」ですね。写真を撮ってもいいですか。「メンタリティー」も「い」ですね。「緩急自在」、「浮かれない」……。僕、よく浮かれちゃうんですよ。

【小柳】すごいでしょ。「愛」もあるのよ。そして、最後は「頭が良い」なんですよ。

【槙野】これ49個なんですか。50個じゃないんですか。

【小柳】そうなの。また出てきたら、付け足すの。自分でも好きでよく見るのよ。

槙野監督チームで小柳分析担当誕生?

【槙野】将来、監督をやりたいんですよ。ぜひ、分析担当で(来てください)。

【小柳】もちろん、いいですよ。いいチームになると思います。フフフ。サッカーって、ただ走ってボールを奪ってゴールするだけではない。そこには人間ドラマもあるし、勝つためにどうしたらいいかとか、奥が深いのよ。

【槙野】単純そうに見えてそうじゃないんですよ。僕も常に人から見られているという意識でプレーしています。

【小柳】具体的にはどんな? 何か変わるきっかけがあったの?

【槙野】広島でプロ1年目のとき、練習にジャージーで行ったんです。そのとき、当時の佐藤寿人キャプテン(2017年J2名古屋)に「ふざけるな。プロのサッカー選手だろ!!」って怒られました。「ピッチ外でも容姿、髪形、持ち物、そういうもので子供たちに夢を与えろ!!」って。

【小柳】プロ意識ですね。私も歌手を目指して、何があっても頑張ろうと思ってきた。