夫の転勤という理由で辞める人もいたが、「リモートワークする人は増えてくるのでは」と板野さんは話す。

PRIDEの効果を、独身で時間制約のない社員も実感している。公共サービス・医療健康本部で、入社4年目ながら、2年目から部下を持つ田中えみさんは、初めから、ガツガツ働く会社だと思って入社した。医療をITの力で変えたいという希望通りの仕事についており、「もともと“好きで働いている”派でした」と振り返る。

公共サービス・医療健康本部 田中えみさん

「結果を出すには時間を費やすしかないと思っていました。でも定時で価値を出すというアクションを促されると、じゃあどうするのか、とマインドも変わっていくんですね」

PRIDE以降、チームとしての生産性に、最大限の効果が出るように仕事を考えるようになった。朝10時、夕方4時、それぞれ20分以内で、ホワイトボードでチェックしながら、立ったままのミーティング。

「今誰が何をしているんだっけ?」「じゃあ、そこは私がやるよ」。全員の仕事を共有し、困っていることや、予定の業務が3時間から4時間になるかもしれないことなど、全員でブレーンストーミングする。合言葉は「生産性を上げる」だ。作業のオーナーはいても、誰が介入しても良いというルールもある。

「今は限られた中での最大の生産性を目指すようになりました。今まではオン・オフではなくハイ・ローで考えていた。でもPRIDEが始まってから、私もオン・オフで考えるように。そして自分だけでなく、チームも変わりました」