男性のリーダーシップをまねして失敗したことも

「女性リーダーのロールモデルがいなかったので、どうリードすべきかがわかりませんでした」

メンター役の男性のまねをしてみた。何か問題を見つけると「これは絶対うまくいかない。やり方を変えるべきだ」と断固とした態度で、強いリーダーシップをとる人だった。

ところがセケイラさんが自分のチームで同じように振る舞うと、メンバーには「単なる反論じゃないか」「過剰反応しているんじゃないか」と受け止められ、言いたいことが伝わらないことも。

Favorite Item●紙をセーブするためにプレゼン資料はすべてiPadで見る。ミーティング時は必ずノートにメモをとり、後で振り返る。

最初は予想していなかった反応に戸惑ったが、経験を重ねるうちに「人まねをしてもうまくいかない。自分独自のリーダーシップのスタイルをつくっていくしかない」と理解する。

「なぜ、その方法では成功しないと思うのか、理由をきちんと伝えるようにし、こう変えるといいと丁寧に説明するようにしました」

セケイラさんは分かれ道に差し掛かるたびにキャリアが広がる道を選んできた。その体験から、管理職になろうかどうか悩んでいる日本の女性たちにこんなメッセージを送る。

「あんまり思い込みすぎないで、前へ進みましょう。部下が仕事で成功することをサポートできるのは大きな醍醐味(だいごみ)です。それに、私もそうですけど、一度管理職になると意思決定できないポジションには我慢なりませんよ(笑)」

▼役員の素顔に迫るQ&A

Q. 好きなことば
人生の中で何が重要かを考える

Q. ストレス発散
ヨガ

Q. 趣味
読書、犬の散歩

Q. 愛読書
『赤毛のアン』

撮影=澁谷高晴