オフィスの片づけ、7つの極意

【その1】「こういう風に片づけたい」と片づけ後をイメージする

そもそも何のためにオフィスのデスクを片づけるのか? より良い仕事をするためにほかならない。気持ちよく仕事を進めることができるデスクにするのが目的だ。

「最初に理想の形、『こういう風に片づけたい』という姿をイメージしておくことが大事です。『より良い仕事をすることが自分にとってゴールだ』ということを忘れないでください。他の人からもらった文房具やお土産を取っておくためではありませんよ」(石阪さん)

【その2】まず現状の写真を撮ってみる

では、片づけの作業……をする前に。まずは、どんなモノがデスクや棚を占領しているのかを確認してみよう。そのためには、いつも座っている場所からデスクを見るのではなく、少し離れた場所から写真を撮ってみるといい。撮影はスマートフォンで十分だ。

「デスクの前に座ると仕事モードになってしまい、客観視できません。でも、写真で見れば、何が必要で何が不要か判断しやすくなりますよ。写真を撮ったらカフェにでも行って、写真をよく見てください」(石阪さん)。

その後、机から離れたところで写真を見ながら作戦を立てる。写真には収納場所ごとに丸をつけて番号を振り、どの部分をどうやって片づけるかを決めておく。“考える時間”と“片づける時間”を分けるのがスピードアップのコツだ。


片づけ前に、写真を見て客観視。収納スペースに番号を振り、どこに何を入れるか決めておく。編集Aの場合、6のスペースがすべて前任者が置いていったゲラと写真で埋まっていた。机の上の棚、7と8が一番いい場所だ。
【その3】収納アイテムを先に買ってはいけない

便利そうな収納グッズが紹介されていても、片づける前に買ってはいけない。片づけのために買ったグッズが収納できずに困ってしまう、なんて冗談みたいな話もある。「収納グッズを買うのは、片づけが終わってしばらくしてからにしてください」(石阪さん)。

【その4】モノを全部出す&仕事しながら片づけしない

紙袋やダンボール箱を用意し、デスクの周辺のモノを会議室などの空いているスペースに全部出してしまおう。自分がどれくらいのモノを持っているのかを可視化し、把握するためだ。

その際重要なポイントは、仕事をしながら片づけをしないこと。メールの返事や電話をしていてはそちらに気を取られて一向に片付かない。「片づけをするときは、仕事はしない。片づけだけをしましょう。いっそのこと、休日出勤して一気に片づけましょう。お弁当や飲み物の用意も忘れずに」(石阪さん)。