貯蓄体質ゼロの人は「人生最後の20年」に泣く

「金利を払うか貯金をするか」の体質を獲得できなかった人は、人生の最後の20年で後悔をすることになります。65歳の男性は19年、女性は24年の老後が待ち構えているからです。

仕事を辞めて年金生活に入った場合、貯めたお金があった人はこれを崩して公的年金との不足を埋めることができます。退職金プラス1000万円でも貯金をできた人は、毎月5万〜6万円の取り崩しができますので、公的年金の不足を補い、老後のささやかな豊かさを確保できます。

それに対して、お金を貯めることもできなかったまま60歳を迎えた人は、残していた借金をなんとか退職金で返すことになります(返せなかった場合はアルバイトをしなければならない)。ようやく定年を迎えて借金ゼロになれたとしても、それから20年を過ごすための余裕資金はなくなります。働くこともできなければ、公的年金額だけを望みに老後の生活をすべてやりくりしなければなりません。

現在、年金生活にある人たちの日常生活費はなんとか公的年金収入でまかなえていますが、「交際費・娯楽費」の合計、つまり老後のちょっとした楽しみの予算はありません。それは月5.6万円ほどです(総務省「家計調査年報(2016年)」)。しかし、その金額を個人の財産として老後までに蓄えられなければ、20年間は毎日倹約して「ただ生きていくだけ」の長すぎる期間になってしまうわけです。

現役時代に、貯蓄体質を身につけるという生存戦略を採らなかったツケは、人生の最後にあまりにも大きくのしかかってくることになるのです。

次回は、戦略的に貯蓄体質になるための具体的な方法をお伝えします。