この機能でこのサイズ――精密技術と小型化の技術の勝利
「レ・キャビノティエ・セレスティア・アストロノミカル・グランド・コンプリケーション 3600」。ダブルフェイスの天文時計。写真上が表面ダイヤル側、下がケースバック。専任ウォッチメーカー1人が5年をかけ開発したユニークピース。永久カレンダーやムーンフェイズなどに関連する平均太陽時輪列、均時差、日の出/日の入り、昼/夜の長さ、四季/至点/分点/黄道12星座など真太陽時にかかわり、地球公転の正確な時間を再現表示するための輪列、北半球の天空図、恒星時の時分表示にかかわる専用の輪列、と3系列の独立した輪列で動作し、そのほか潮汐表示、トゥールビヨン、3週間パワーリザーブとその表示など23のコンプリケーション機能を搭載している。これでも一体型の新キャリバー3600は厚さ8.7mm。超複雑懐中時計「リファレンス 57260」の系統に連なる。●18KWG。ケース径45mm。手巻き。アリゲーター・ストラップ。世界限定1本(完売)〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉

ヴァシュロンらしさは技術と芸術性双方の蓄積から

18世紀後半から19世紀、懐中時計の時代、ヴァシュロン・コンスタンタンは高度な技術でグランドコンプリケーションを多数製造し、一方でエナメル技法など工芸的な技法を駆使した芸術作品を残す。20世紀、腕時計の時代になってからも技術と芸術性に優れた時計づくりは変わらない。ジュネーブシールは技術と美観において品質の卓越性を公的に認証するものだが、ヴァシュロン・コンスタンタンは1901年に初めてこの認証を申請して以来、多数の認証取得モデルを製造してきたブランドである。

伝統的な価値を重視すると同時に現代的な方向性をも追求する姿勢はムーブメントの進化を押し進め、クラシックからアバンギャルドまでの幅広いデザイン、エステティクスを創造し続けている。

複雑時計はまだまだ進化する

そして今年、ヴァシュロン・コンスタンタンは満を持してと言うべきか、超複雑時計のコレクションを発表したのである。

ヴァシュロン初のソヌリはユーザーフレンドリー
「レ・キャビノティエ・シンフォニア・グラン・ソヌリ 1860」。チャイムで時間を知らせる“鳴りもの”系の時計は複雑時計の中でも製作の難度が高い。このユニークピースのソヌリは使い勝手に徹底してこだわった。チャイムのモードセレクターやリュウズと一体型のリピーター起動ボタンなどの装置がそれ。シンプルなデザインも秀逸。●18KWG。ケース径45mm。手巻き。アリゲーター・ストラップ。世界限定1本(完売)〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉

ヴァシュロン・コンスタンタンには「レ・キャビノティエ」と称する複雑時計のコレクションがある。18世紀の「キャビノティエ」と呼ばれたグランドマスターたちのように、時計の専門知識と技術に通暁した精鋭がつくるユニークピースのジャンルである。このチームが実力を遺憾なく発揮したのがここに紹介する超複雑天文時計、ユーザーフレンドリーなグランド・ソヌリ、そして美術工芸技法の専門家たちと組んだ天文工芸時計である。複雑時計を見慣れた時計専門家たちにとっても、これは驚嘆ものであり、ヴァシュロン・コンスタンタンの実力をあらためて思い知らされたのだった。

ヴァシュロン・コンスタンタンは一昨年、史上最多の57機能を搭載した超複雑懐中時計「リファレンス 57260」を創った。この開発から獲得した技術は大きく今回の新作にも生かされている。

地球が楕円軌道を正確に回るれっきとした複雑天文時計
「メティエ・ダール・コペルニク・スフェール・セレスト 2460 RT」。コペルニクスの地動説をモチーフにしたヴァシュロンお得意の美術工芸時計。(左)グラン・フー・エナメル、(中)ハンドエングレービング、(右)サファイアクリスタルにレーザーエングレービングと手彫りの技法でダイヤルの絵柄を加工。●すべて18KWG。ケース径43mm。自動巻き。アリゲーター・ストラップ。時価。ブティック限定販売。今夏発売予定〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉