ブラック基調の中にブルーが映えるオシアナスの新作「OCW-G2000C」。その美しさもさることながら、国際派に薦める真の理由は内部にある。
ベゼルのブルー部分はサファイアガラスに新開発のスパッタリング(薄膜形成)技術を駆使して透明感のある青を表現。ブラック部分はチタンにDLC加工を施し傷がつきにくい仕様になっている。6時位置のインダイヤルはブルーに着色した白蝶貝を使用。ブランドカラーの青にこだわる。

三つの時刻修正機構を備えた世界初のモジュールが登場

今年のバーゼルワールドでは日本メーカーの存在感が光った。世界最高峰のハイテクやエレクトロニクスが未来の革新を予感させたからだ。そうした開発の一つが「ブルートゥース搭載GPS電波ソーラー」。オシアナスの新作「OCW-G2000C」に搭載されたカシオの新型モジュールである。

これまでも、カシオのGPSモジュールはGPS衛星電波に加えて標準電波も受信できる点で他と一線を画していた。そこに、さらにブルートゥースを介したスマートフォンリンク機能を加えたのがこの新型モジュールである。標準電波は南半球など世界の特定地域では受信できず、またGPS衛星電波は上空に遮蔽物があると受信できないことが多い。こうした弱点の克服を目指して開発された新型モジュールは、前述の2種の電波が受信できない場合、スマートフォン経由で世界中のあらゆる都市の時刻を瞬時に表示する。さらに日本人には慣れないサマータイムやタイムゾーン情報も自動更新され、時計の内蔵データがつねに最新に保たれるのである。

4時位置の小窓(写真左)で都市を選ぶと、6時位置のインダイヤル(同右)にその都市の時刻を自動的に表示。またホームタイムとローカルタイムの入れ替えは2時位置のプッシュボタンを4秒押すのみ。強力なモーターにより時刻修正時の針の動きもスムーズ。

徹底した時計づくりで目指すのは“完全自動腕時計”

ブルートゥース搭載の新型モジュール。スマートフォンを介して時計の時刻が修正でき、内蔵データを最新に保つことができる。JIS1種の耐磁性能をクリアする耐磁板を追加しながらも、2次電池やGPSアンテナの小型化、効率的な構造の新採用によりモジュール自体は小型化された。
※画像はイメージのため実際のものと違う可能性があります

機能面では、世界39都市とUTC(協定世界時)の中から二つの時刻を独立したダイヤルで表示する「デュアルダイアルワールドタイム」が備わり、ホームタイムとローカルタイムの時刻の入れ替えも容易。また、ケースやブレスレットは軽量なチタンなので長時間着用してもストレスが少なく、さらに表面に特殊処理を施しているため傷にも強い。

このように、現地時刻を自動的に修正・表示するシステムとしては現時点で最上位のモジュールを搭載し、機能面や着用感でも優れた時計となれば、国際派のビジネスパーソンに薦める実用時計としては並ぶものがない。海外出張時はもちろん、日本にいながら海外とビジネスを行う場合も有用だ。

ところで、新型モジュールの開発時にカシオが目指した到達点が「完全自動腕時計」だという。標準電波とGPS衛星電波を受信できればほぼどんな地域でも現地時刻を知ることができるが、そこにブルートゥースまで搭載し「完全」を求める徹底ぶりが何ともカシオらしく、またガジェット好きを引きつける理由だろう。今後さらに機能が付加されるのか、あるいは別のアプローチがあるのか。イノベーションへの期待感がこの時計メーカーにはある。

 
持てる技術を惜しみなく投入したオシアナスの一つの到達点
「OCW-G2000C-1AJF」。上写真の新型モジュールを搭載した新作。ハイテクとブルーを特徴とするオシアナスらしいモデルだ。ザラツ研磨を施したブレスレットは工具なしで最大約3mmの微調整が可能。●ケース、ブレスレットはチタン。ベゼルはサファイアガラス×チタン。ケース径46.1mm。ソーラー。25万円。世界限定1500本