──それでは、Bさんの家計簿に移ります。共働きのDINKSで、収入は多いのにマイナス収支です。

【加藤】典型的な「DINKSの落とし穴」にハマっていますね。とりあえず、使いすぎ(笑)。

【戸田】そうですね。食費が15万円か。いくら仕事が忙しくて収入があるからといって、ウイークデーはほぼ外食、週末はデパ地下のお惣菜って……。

【野田】外食を続けると健康にもよくないですよ。数年後には、医療費もかかる家計になる恐れがありますね。すでに、コレステロール値なんかはやばいんじゃないでしょうか。

【加藤】ほかの費目も、全体的に膨張していますね。生活レベルって、1回上げてしまうと下げるのは至難の業。いまは両方働いているから、マイナス収支でも「苦しい」という実感はないかもしれませんが、もしどちらかがリストラなどで失業したりしたら、相当大変な思いをしますよ!

【戸田】そのとおり。DINKS家庭は教育費がかからないから「お金を貯めなきゃ」という意識が薄れがちですね。

【加藤】でも、老後は自分で自分たちの面倒を見なきゃいけないんですよ!