頭でわかり→体でわかり→腹でわかる。これを繰り返すべし

『7つの習慣』を読むとさまざまな発見や気づきがあります。しかし、それは一読しただけでは頭でなんとなくわかったというレベル。『7つの習慣』を本当に自分のものにするためには、「知得・体得・感得」を繰り返していくことが重要です。

知得(頭でわかる)/本を読む
体得(体でわかる)/日常で実践する
感得(腹でわかる)/内省して気づく

これらを何度も繰り返して、コヴィーの言う「習慣」が身に付くのです。

このプロセスは農業で言えば、肥沃な大地をつくるのに近いと思います。農業において土作りが収穫の土台であるように、人生においても心の姿勢が重要です。『7つの習慣』は心を耕し、水や肥料を与えてくれるのです。

日常生活の中で起こる、ややこしい人間関係に巻き込まれながらも、コヴィーの教えを自分なりに実践したり反芻したりして知得・体得・感得を繰り返すことで、そのエッセンスが血肉化していきます。

論語読みの論語知らずは『7つの習慣』読者にもいる

「論語読みの論語知らず」という言葉があります。論語を読んでいても頭で理解しているだけで、生き方に反映されていない、という意味です。『7つの習慣』読者にも似た傾向を感じることがあります。多くの場合、論理的な理解(頭だけの理解)で止まってしまいがちです。

コヴィーは「習慣2:目的を持って始める」において、「ミッションステートメントを何度も書き直す」という行動習慣をすすめています。

この何度も書き直すという行為が、その人の肥沃な土地づくりの第一歩となるのです。また、『7つの習慣』を頭の理解だけで終わらせない具体的なアクションとなるのです。