2017年6月23日(金)

ドリッパーでコーヒーの味は変わるのか

6つのメジャードリッパーで大実験

dancyu 2015年10月号

文・本城さつき 撮影・オカダタカオ テイスター:焙煎士 板原昌樹、ソムリエ 木邨有希、料理家 吉岡秀治 コーヒーを淹れる人:深町泰司

3つ穴、1つ穴、台形、円錐型……。さまざまな種類があるコーヒードリッパー、実際のところ、どのくらい味わいに差が出るものだろうか。そこで、メジャーなドリッパーを集めて大実験! はてさて、その結果は――。

ドリッパーの個性に応じて微調整せず、あえて同じ分量、同じスピードになるように湯を落とし、淹れ比べてみた。ペーパーフィルターは各社の純正を使用(ペーパーを販売していないトーチを除く)。

豆、挽き方、淹れる人は同じ。ドリッパーだけ替えて飲み比べてみた!

ドリッパーが違うと、コーヒーの味はどんなふうに変わるのか、あるいはさして変わらないのか? そんな素朴な疑問から、今回の実験は始まった。

数あるドリッパーの中でも代表的なのは台形と円錐形だろう。一般的には「台形は初心者でも失敗が少なく、円錐形は自分で味の調節ができる」とされるが、コーヒーの本を見ても、店頭で相談しても、「どれを選ぶかは、好みの問題。使いながら自分好みのドリッパーを探しましょう」などと言われることが多い。何かもうひと声、選ぶための目安があればいいのに。

そこで今回、ペーパードリップ用の透明な樹脂製ドリッパーを中心に、ステンレスメッシュフィルター、ネルなど、人気があるもの、手に入れやすいものを集結。豆(種類、焙煎度合い、挽き方、鮮度、量)、湯(温度、量)、淹れる人などドリッパー以外の条件はできるだけ揃えてコーヒーを淹れ、飲み比べを行なった。用いた豆は、名店「カフェ・バッハ」(東京都台東区)のバッハブレンド。15gをやや粗めの中挽きにし、85℃の湯でおよそ180mlを抽出した。番外編として、紅茶に似た淹れ方をするフレンチプレスと、アメリカ生まれのニューフェイス、エアロプレスも試してみた。

甘味、苦味、酸味、コク……。味の印象を次々とテイスティングシートに書き込んでいく。

テイスターとしてお集まりいただいたのは、コーヒーのプロ、ワインのプロ、料理のプロと、分野は違えど敏感な舌を持つ強者ばかり。さて、ドリッパーの違いがコーヒーの味にどんな影響を及ぼすのか。

結果は次ページから!

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本城 さつき