写真=AFLO、PIXTA

(5)自動車
2020年自動運転車が発売
自動車メーカーだけでなく、グーグルやDeNAなどのIT企業も参入する自動運転市場。今年8月には日産自動車が高速道路の同一車線で車間を保ち、渋滞中の発進・停止をアシストする「プロパイロット」を搭載したセレナを発売した。2020年には一般道での自動運転車の投入を予定している。

(6)製造
誰もいない工場が稼働
これまで製造現場では工作機械による自動化が進んできたが、高度な作業を精度高く行うには、熟練した技術者によるチューニングが必要不可欠だった。工作機械大手のファナックはプリファード・ネットワークスと共同で、AIが自身で学習し、最適なプログラミングを書く技術を開発中だ。

(7)教育
先生、教育担当をAIが代行
東京都世田谷区の数学専門塾キュビナアカデミーでは、AI学習システムを搭載したタブレットが先生代わりだ。マツリカが提供する「Senses」は企業の社員教育を人工知能が支援する。適した社内資料や業界ニュースの提供、コミュニケーションの方法まで教えてくれるという。

(8)物流
トラックドライバー大量失業
千葉市幕張新都心で無人飛行機ドローンを宅配サービスに活用する実験が進められている。将来はAIを搭載し、異常事態にドローン自身が対応できる機能を付ける可能性もあるという。倉庫内作業では日立製作所が効率化をAIが算出するシステムを開発。人員の削減が見込まれる。

東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 特任准教授 松尾 豊
東京大学大学院工学系研究科電子情報工学博士課程修了。産業技術総合研究所、スタンフォード大学などを経て現職。著書に『人工知能は人間を超えるか』ほか。
(構成=田中幸宏 写真=AFLO、PIXTA)
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